川嶋さんと藤山さん
<01>
「篠原さん戻ってきたんですって!」
「えーそうなん!?…って、なんでアンタだけ知っとんねん!」
「だってメル友ですもん」
「ちょっ…抜け駆け禁止やで!」
「知りませんよ、川嶋センセだってメールしたらいいじゃないですか。どうせ転勤したから脈なし~とか思ってサボッてたんでしょ?」
「うっ…それで?」
「久しぶりに集まって合コンどうですか、ですって」
「ってことは、呼ばんと拗ねるやろな~あの子」
「3年ぶりですもんね~山口センセの憧れの篠原さんとの再会♪面白そうだわあ」
「それもうヤンクミに連絡したん?」
「メール来たの今日ですから、まだですよ」
「じゃ、今から電話してみようや!反応聞きたいわ!」
「いいですね~♪」


********


Prrrrr......Prrrrr......

『はーいもしもし!』
「山口先生?藤山です」
『お久しぶりです、どうしたんですかあ?』
「あのね、篠原さんがこっちに戻ってきたから久しぶりに合コンしません?」
『えっ!篠原さん戻られたんですか!?』
「そうよ。今日篠原さんからメール来たの~メル友だから♪」
『あ、そうなんですか~』
「…なんだか普通ね」
『え。そんなことないですよ~それでいつなんですか?』
「明後日なんだけど」
『じゃああたし無理だなぁ…ま、よろしく伝えて下さい♪』
「えっ?いいの!?」
『何がですか?』
『おい…このベッドの下の極妻はなんだ』
『げっ!…見つけやがったか』
『お前、犬じゃねぇんだからワンパターンに隠すな』
『いーじゃん!どうせエロ本も無いんだから』
『ったく。早目に風呂入れよ』
『はーい!じゃ、すみません藤山先生!また誘ってくださーい!』
「はっ?え、えぇ。わかりました。それで今の…」

プチッ。
ツーツーツーツー


**********


「どうしたん?」
「山口先生、来ないんですって」
「え~?「篠原さん」やのに!?」
「しかも、後ろから男の人の声がしたんですよ!風呂入れって!!」
「ええぇえぇえ~~~!!?何それ!大江戸の人やなくて!?」
「違います、口調が普通でしたもん…後ろで洋楽掛かってたし」
「あ~あそこの人皆演歌やし口調もおもろいもんなぁ…」
「でもどっか聞き覚えがあるんですよね~…あの声…」
「なんで聞かせてくれんかったんよ~」
「動揺し過ぎちゃってすっかり忘れてたんです!」
「どんな声やったん?」
「なんて言うか~程良く低くて、艶があるって言うか…絶対美形って感…じ…あっ!!!」
「何!?」
「沢田くん!沢田くんですよ!!」
「帰ってきたんか!?」
「じゃなきゃいないじゃないですか!」
「ちゅーかなんでお風呂…」
「ってことは泊まり…」
「も、もいっかい電話せぇ!」
「つ、繋がらない~!!」


Fin

会話文なのに長々と。
極月さまのサイトにて拍手お礼用に書いたものです。