川嶋さんと藤山さん
<02>
「水族館行くんですって」
「は?何の話や?」
「山口センセ!明日水族館行くから合コンパスなんですって」
「はあ~?水族館ん~?」
「今日のお昼休みに山口センセから電話来たんです」
「ほっほぉ~…そんで?」
「どうしても明日来れないのかって聞いたら「あいつと水族館行くの初めてなんでどーしても無理です!」ってすーごくウキウキした声で断られちゃった」
「あいつって…」
「沢田くんですよねぇ~」
「ちゅーか、沢田はいつこっち帰ってきたんやろ」
「あ、じゃあ聞いてみちゃいます?」
「一緒に居ったらまた楽しいしなあ?」


**********


Prrrrrr.....Prrrrrr......

『はーいもしもし!』
「山口先生?藤山です」
『どうしたんですかあ?』
「明日って水族館行くんでしょ?」
『そうですよ?』
「誰と行くんや?」
「あ、やだちょっと取らないで下さいよ!」
「えぇやん!」
「ハンズフリーにしてください!」
『え?え?川嶋先生?』
「か・わ・し・ま・でーっす!…で?誰と行くん?」
『沢田ですけど…』
「「きゃー!やっぱりー!!」」
『わあっ!?』
「ねえねえねえねえ山口センセ!」
「ちょーっとぉ、ヤンクミィ!」
「「沢田(くん)と付き合ってるん(の)!?」」
『え…っと…さ、さわだあ!』
『何?』
『あたし達って付き合ってるのか!?』
『…ちょっとこっち来い』
『…ボソボソ…ボソボソ…』
「何?何なん?」
『ボソボソ…ボソボソ…』
「ダメ、聞こえない…」
『もしもし!』
「あ、戻ってきた」
「何だったんよ?」
『付き合うことになりました!』
「「…はっ!?」」
『おい、つまみできたぞ』
『はーい♪じゃあ、そういうことでまた~!』
「あ、えぇ…ちょっと今の詳し…!」

プチッ。
ツーツーツーツー



**********


「…また切れた」
「なんやったの今の!」
「付き合うことになったって、付き合ってなかったってこと?」
「そりゃ付き合ってたら「付き合ってますー」言うやろ」
「ですよねぇ…あ、メール…やだ~タイミング良過ぎだわ篠原さん」
「何、何?」
「山口センセの用事って何ですか?だって…柏木さんがうるさいらしいけど」
「自分が聞きたかったんやろうな~」
「篠原さんは慎重すぎてダメなんですよね~」
「で、後からウジウジなるタイプやな」
「うふふ♪慰めてあげちゃおーっと」
「抜・け・駆・け・禁・止・やって言うとるやろ!」
「にしても、昨日今日とこの時間に沢田くんといるって…」
「あの子ら一緒に住んどるんとちゃうやろな」
「「…………」」
「もいっかい電話せぇ!」
「や、やっぱり繋がらな~い!!」



Fin

ぬるーくその後です。
久美子さんへの追求が上手く行かなくて、翌日までもやもやを持ち越す先輩二人(笑)。