沢田くんと山口さん
<01>
「藤山なんだって?」
「篠原さんがまたこっちに戻ってきたから、飲み会しないかーって」
「ふーん…いつ?」
「明後日だから断った」
「いいの?」
「何が?」
「アコガレのシノハラサンじゃん」
「お前がアフリカ行っちゃったのと同じ位だったから、2年半ぶりくらいかなあ?今も素敵なんだろうなあ~…」
「行けばいいのに」
「えーだって沢田と遊ぶもん!」
「…ふーん」
「なんだよ~美人先生が誘ってんのに嬉しくないのか!?」
「…できれば違う意味で誘って欲しいけど」
「相変わらず遠まわしに言う奴だな、お前は」
「意味もわかんないセンセーに言われたくありません」
「センセー!沢田が意地悪いよー!」
「センセーはお前だ」
「でしたー。風呂入ってくる♪」
「ん」

**********

「…で?」
「…えへ☆」
「えへじゃねぇよ。何がどうなったら風呂でたんこぶ2つも作ってこれるんだ」
「湯船にしゃがんで浸かってたら足滑ってフチにおでこ打って、痛くてのけぞったらまた足滑って反対側のフチに後頭部を…」
「もういい。お前に普通に風呂入れっつーのが無理だったと諦める」
「いっ、いつもは怪我もなく普通に入ってるよ!!」
「へー」
「センセー!沢田が意地悪いよー!」
「だからセンセーはお前だっつの」
「藤山先生と川嶋先生がいるもんっ」
「…やめとけ。いろんな意味で餌食になるぞ」
「あんまり意地悪かったら明後日飲み会行っちゃうからな!」
「行けば?」
「ホントに行っちゃうぞ!」
「だから行けば?」
「ホントのホントだぞ!?」
「その代わりオレは迎えにいかねぇからな」
「行かないもん!もうっ!止めろよバカ沢田!」
「逆切れすんなバカヤンクミ。ホラ髪乾かしてやるからこっち来い」
「…ブー」
「ブタヤンクミ、早くしろ」

**********

「明日どこ行きてぇの?」
「ん~…沢田はどっかある?行きたい所」
「オレはインドア派だから聞いても無駄」
「アフリカで散々アウトドアしてきたくせに…」
「本質の話だっての。水族館でも行く?」
「おっ!いいなあ~ソレ」
「魚見て「旨そう」とか言うなよ」
「言うも~ん♪…あ、でもできれば昼過ぎからがいい」
「いいけど、何で?」
「起きれるかどうかわかんないもん」
「今12時半だから起きれるだろ」
「わかんないんだって。初めてだし、どんなんなるか…ね、沢田」
「な…ん…っ?」
「あ。びっくりまなこ」
「……何今の。キス?」
「そうだよ」
「なんで?」
「「違う意味で誘って欲しい」って沢田が言ったか…ん…ふっ…」
「……水族館、明後日にしようか」
「なんで…?」
「お前明日立てるかわかんねぇから」
「え、て、手加減…!」
「できねぇ。諦めろ」
「んっ、んぅー!!」


Fin

最初の嫉妬はどこへ行ったのかと…。
極月さまのサイトにて拍手お礼用に書いたものです。